ナフサショックから考えるこれからの新築の価値とは

急激なインフレやナフサショックが建築業界に与える影響を背景にこれからの新築住宅の価値と選び方を解説します。

注文住宅の価格変動リスクを踏まえ、価格固定の安心感や将来を見据えた資産性から考える、新しい家づくりの基準をお伝えするコラムです。

 

昨今、中東情勢の不安定化を受けて、様々なモノの値段が上がるインフレが続いています。

住宅業界も例外ではなく、石油由来の原料が高騰するナフサショックなどの影響で建築費は上昇傾向にあります。

今回はこのような時代における新築の価値や、注文住宅と建売住宅の新しい選び方・考え方について、市場動向を踏まえながらお伝えします。

それでは、今回のコラムの結論から見ていきましょう。

 

・世界的なインフレに加えてナフサショックの影響により、住宅の建築コストは上昇傾向にあるだけでなく、原材料が国内市場全体で確保できない状況が頻発しています

・巷の注文住宅では打合せ途中で資材価格が高騰し、当初の予算から値上げとなるケースも増えています

・建売住宅は価格が固定されているため、途中での資金計画の変更がなく安心感を持って購入できる側面が見直されています

・これからの家づくりは、初期費用だけでなく将来の売却も見据えた資産性(土地&建物)の高さで選ぶことが、より一層大切となる

 

 

1. ナフサショックと建築業界への影響


ナフサショックから考えるこれからの新築の価値

住宅産業は今、かつてないコスト上昇の波に直面しています。

その要因の一つが原油から精製されるナフサの価格高騰・調達困難化です。

ナフサはプラスチック製品の基礎原料であり、断熱材・壁紙・各種配管・接着剤・塗料・樹脂など、住宅建築の数多くの建材に使用されています。

このナフサショックとも呼ばれる原材料費の高騰および調達難の状況が、建築コストを直接的に押し上げる大きな要因となっています。

 

1-1. 逆らえない世界的なインフレの潮流 

逆らえない世界的なインフレの潮流

さらに急激なインフレは日本国内だけの問題ではなく、逆らえない世界的な潮流となっています。

過去のウッドショックに始まり、半導体不足による設備機器の値上げ、そして昨今のエネルギー価格や輸送費の高騰など、住宅価格を押し上げる要因が複合的に絡み合っています。

インフレ下ではモノの価値が上がり続けるため、実物資産である住宅を早めに取得するという考え方も重要です。

 

2. 一般的な注文住宅における価格変動のリスク 


一般的な注文住宅における価格変動のリスク

注文住宅といえば、自由に間取りや仕様を調整できる点が大きなメリットであり、今でもそこが最大の魅力と言えます。

しかし現在のインフレ下では、その自由度が思わぬリスクとなるケースが出てきています。

家づくりは契約から完成までに長い期間を要します。

その打合せ期間、工事期間中に建材や設備の仕入れ価格が急激に上昇し、途中で住宅会社から値上げの要請を受けるというのもよく聞く話です。

一般的には、微々たる値上げであれば住宅会社が “吸収” していたケースが多かったと想定しますが、昨今は吸収しきれるような値上げでなくなっている点も問題視されています。

 

2-1. 予算管理が窮屈に 

予算管理が窮屈に

当初の資金計画で余裕を持っていたはずが、資材高騰のあおりを受けて予算オーバーとなり、希望していたオプションを諦めざるを得ない事態も起こり得るでしょう。

見積りが確定するまで最終的な総額が見えない状況は、お客様にとって大きな心理的負担となります。

今の時代、一般的な注文住宅を建てる場合、こうした価格変動のリスクを受け入れる覚悟を持って臨む必要があり、以前より少し窮屈な印象になっています。

 

3. 分譲建売住宅の価値が再評価 


分譲住宅の価値が再評価

こうした市場動向を踏まえ、分譲住宅の価値が改めて見直されています。

以前は、希望の学区にある物件を探す、注文住宅より安価に買えるという側面で分譲建売住宅を選ぶことが多かった印象です。

しかし前述したような昨今の状況を踏まえると、分譲建売住宅には「販売価格が固定されているという安心感」という新しい価値が生まれてきます。

すでに完成している、あるいは仕様が決まって建築中であるため、購入を決めた後に資材高騰を理由とした追加費用を請求される不安はありません。

住宅ローンの借入額も明確になり、堅実なライフプランを立てやすくなります。

 

3-1. 自由設計=価値? 

自由設計イコール価値?

これまで注文住宅は、自由に間取りを組めることが最大の価値とされてきました。

今もその価値が変わることはありませんが、このように外的要素が大きいとコスト・工期などが気になる方も少なくないでしょう。

また、昨今では注文住宅で選べる幅も多岐にわたり、無数の選択肢から組み合わせを作ることが少し大変と感じる方もいらっしゃいます。

土地に合わせて、希望のある程度おまかせでと言われる方も中にはいらっしゃるほど。

家づくりは、このナフサショックで選び方の価値観も変えてしまうと言われており、住宅業界に大きな変化をもたらしています。

 

3-2. 単純な立地だけでなく資産性で選ぶ視点 

単純な立地だけでなく資産性で選ぶ視点 

ただし、建売住宅を選ぶ際は価格の安さや立地の良さだけで判断するのは早計です。

インフレ時代においては、将来の売却なども視野に入れた資産性という視点が欠かせません。

長期優良住宅などの高い性能を満たした家や、適切なメンテナンス計画が用意されている物件を選ぶことで、将来手放す際にも一定の価値を保ちやすくなります。

目先の価格だけでなく、資産として長く価値を維持できるかを見極めることが大切です。

 

4. 20年以上先の資産価値の多くは「土地」に


赤渋の土地

出典:岡崎市赤渋町の分譲地

インフレや建築費高騰という時代を背景に、将来の資産としての家づくりを考えた際、もっとも重要になるのが「土地」の見極めです。

どんなに最新の設備や素晴らしいデザインの建物であっても、築20年、30年と経つにつれて建物の価値は徐々に低下していくのが日本の不動産市場の現実です。

しかし、土地の価値は経年によってゼロになることはありません。

将来的な資産価値の大部分は土地にあると言っても過言ではなく、だからこそ「どのような土地を選ぶか」が極めて重要になります。

 

4-1. きれいな分譲地というだけでなく「本質」を見極める 

綺麗な分譲地というだけでなく「本質」を見極める

土地を選ぶ際、多くの方は「きれいに整備された新しい分譲地」や「周辺の景観が良い場所」といった目に見える魅力に惹かれがちです。

もちろんそれらも住みやすさの指標の一つですが、本当に大切なのは水害リスクが低いことや地盤が強いことなど、土地の本質的な安全性です。

近年は気候変動の影響で自然災害が増加しています。

ハザードマップで浸水想定区域に入っていないかなど、目に見えないリスクをしっかりと確認し、長期的に安心して暮らせる土地を選ぶことが、将来手元に残る資金を大きく左右することになります。

なお、和光地所の分譲地は、将来的なことも見越して40坪以上で区割りをしていることが多く、今建てる皆さんにとっても、将来購入する側にとっても安心感がある分譲地設計を行っています。

 

5. まとめと和光地所のポイント 


まとめ

ここまで、ナフサショックや急激なインフレを背景としたこれからの新築住宅の新たな価値・考え方について解説してきました。

価格変動のリスクが高まる中、資金計画が狂わない価格固定の安心感、そして将来の売却まで見据えた確かな資産性がより一層求められています。

和光地所では、お客様が不安なく理想の住まいを実現できるよう、建物の坪数に応じた明瞭な価格固定制の家づくりをしています。

また、土地の仕入れは厳選しているがゆえに、結果的に資産性の高い土地を保有しており、将来的にも資産価値の高い住まいづくりになります。

物価高の折、家づくりが不安に感じられている方はお気軽に和光地所までご相談ください。