新築時の盲点?テレビ・ネット回線を入居すぐ快適に使うためのチェック項目

新築住宅への入居後、すぐにテレビやインターネットを快適に使うための注意点とチェック項目をまとめました。

回線の申し込み時期や有線・無線のメリットとデメリット、ルーターの配置場所など、後悔しないための事前準備を分かりやすくお伝えします。

 


新築の家づくりでは間取りや設備に目が行きがちですが、盲点になりやすいのが通信環境の準備です。

 

入居後すぐに、動画視聴やテレワークを行うには事前の計画が欠かせません。

 

今回は、新築でネットを快適に使うためや、入居ほどなくネット・テレビ環境を整えることができるためのチェックポイントをお伝えします。

 

それでは、早速今回のコラムの要点から見ていきましょう。

 

 

・テレビやネット回線の工事申し込みは、遅くとも入居予定日の1ヶ月前までには完了させておきましょう

 

・近年はテレビアンテナを設置しないご家庭も増えていますが、テレビを見る場合は視聴方法の選択と事前の手配が重要に

 

・有線LANと無線LANのメリットとデメリットを理解し、お部屋の用途に合わせて適切に使い分けましょう

 

・高断熱仕様のLow-Eガラスやガルバリウム外壁は電波を通しにくいため、ルーターの配置には注意が必要

 

・快適な通信速度を維持するためには、契約する回線の速さとルーター機器の性能のバランスが求められます

 

 

 

1. 新築時のテレビ・ネット環境チェックリスト


 新築時のテレビ・ネット環境チェックリスト

 

家づくりでは、キッチン等の住宅設備や内装に多くの時間を割くのが一般的です。

 

一方で、目に見えない通信環境の計画は後回しにされがちです。

 

しかし、現代の生活においてインターネットは重要なインフラで、新居に引っ越する日からほどなく、ネットを使えるようにするためには、事前の計画が不可欠です。

 

1-1. 失敗を防ぐための5つのチェック項目

 失敗を防ぐための5つのチェック項目

 

まずは、今回のコラムの結論となるチェックリストを確認しましょう。

 

 

 

上記のようなポイントを参考に、間取りを検討する早い段階で求めるネット環境の状況を伝え、設計に落とし込んでいきましょう。

 

このリストの項目について、次の章から詳しく解説していきます。

 

2. テレビやネットの申込は最低でも入居1ヶ月間前に


テレビやネットの申込は最低でも入居1ヶ月間前に

 

建物の完成が近づくと、引越しの準備や家具などの手配で忙しくなります。

 

その中で通信回線の業者への申込が漏れてしまうケースが少なくありません

 

2-1. 申し込み時期の目安と工事待ちのリスク

申し込み時期の目安と工事待ちのリスク

 

テレビやインターネットの回線工事は、申し込みから開通までに多くの時間がかかります。

 

一般的には、申し込みから工事完了まで最低でも1ヶ月程度を見込んでおくとよいでしょう。

 

特に新生活が始まる3月や4月は、通信事業者も繁忙期となります。

 

この時期はネット工事の予約が殺到し、開通まで2ヶ月以上待たされるケースもあり、早めのアクションが大事です。

 

2-2. テレビ視聴方法の多様化とそれぞれの特徴

テレビ視聴方法の多様化とそれぞれの特徴

 

新築でのテレビ視聴方法は、アンテナ設置、ケーブルテレビ、光テレビの3種類です。

 

近年は、テレビアンテナを設置しないご家庭も増加傾向にあります。

 

テレビ自体を見ない、という理由以外に、外観のデザイン上の理由や台風での飛散リスクを減らすことなどが理由です。

 

アンテナを設置せず、テレビ(地上波・BS等)を利用する場合、

ケーブルテレビや光テレビを利用することになりますが、外部からの引き込み工事が必須です。

 

テレビの手配も早めに通信会社へ連絡して、開通のスケジュールを押さえておきましょう。

 

2-3. インターネット回線とプロバイダの仕組み

 インターネット回線とプロバイダの仕組み

 

ネット回線では、回線事業者(通信インフラを整える会社)とプロバイダー(実際にインターネットへ接続する会社)の両方と契約を結ぶ必要があります。

 

最近はこれらがセットになったサービスが主流ですが、契約先によっては手続きが複雑になり、開通までの日数が延びることもあります。

 

どの会社のサービスを利用するのか、住宅の引き渡し日と合わせて早めに検討しましょう。

 

3. ネットの有線/無線のメリット・デメリット


今度は、家の宅内配線を有線?無線どちらにするか?の話です。

 

スマート家電の普及により、家庭内でネットに接続する機器は年々増えています。

 

快適なネットワーク環境を構築するためには、有線と無線の特性を理解しましょう。

 

適材適所で使い分けることが、日々の生活の質を高めることにつながります。

 

3-1. 有線LANと無線LANの比較と使い分けのコツ

有線LANと無線LANの比較と使い分けのコツ

 

有線LANと無線LANには、それぞれ明確な長所と短所が存在しています。

 

まずは以下の表で、それぞれの比較内容や適した場所をご確認ください。

 

有線LAN・無線LANのメリットデメリット

 

結局は、有線であれば安定、無線は壁などで電波が弱まるという結論です。

 

ただ、昨今の機器は無線接続することが前提となっているものが多いため、ルーター(ネットワーク接続をしたり、Wi-Fi自体を飛ばす機器)を有線で接続し、親機・子機としてそれぞれから無線でWi-Fiを飛ばす方法が一番快適でしょう。(後述するメッシュWi-Fiがおすすめ)

 

この方法であれば、有線・無線それぞれのメリットを活かすことができます。

 

3-2. 電波を弱めてしまう住宅建材の影響に注意

電波を弱めてしまう住宅建材の影響に注意

 

無線LANを中心に計画する際、住宅の構造や建材が電波に与える影響を知っておきましょう。

 

一般的な木造住宅であっても、壁や扉を隔てることで電波は少しずつ減衰しますが、特に注意が必要なのが、近年の省エネ住宅で採用が増えている高機能な建材です。

 

高い断熱性能で、ほぼすべての窓ガラスに入っている「Low-Eガラス」は、表面に特殊な金属膜が施されています。

 

また、スタイリッシュな外観で人気のガルバリウム鋼板も金属製の外壁材ですが、いずれも金属であり、電波を反射・吸収する性質を持っていることから電波の障害となる場合があります。

 

ただし、ルーター等の性能にもよるため、正直「やってみないと通信速度までの事前把握は困難」な状況です。

 

3-3. ルーターの大本は「家の中心部」に配置する

 ルーターの大本は「家の中心部」に配置する

 

できる対策としては、まずルーターをできるだけ家の中心部に配置することです。

 

隅にあるシューズクロークや、システムバスの上などにルーターを配置してしまうのは避けましょう。

 

家の中心にきやすい収納スペースなど、電波を遮るものが少ない場所を選びます。

 

配線のごちゃつきが気になる場合は、専用のニッチを設けたり、情報分電盤と呼ばれるボックスを壁に埋め込んだりする方法もあります。

 

特に通信速度が気になる方は、扉をルーバー状にして電波が抜けやすい方法もあります。

 

4. ネット回線の速さとルーターの性能


 

通信環境の快適さは、契約プランやルーター等の機器の性能に大きく左右されます。

 

ここからは、機器選びと配線計画のポイントをお伝えします。

 

4-1. 回線速度とルーター性能のバランス

回線速度とルーター性能のバランス

 

回線契約で最大10Gbpsといった高速プランを選んでも、それだけでは不十分です。

 

その速さを活かすには、ルーターやケーブルも同じ規格に対応する必要があります。

 

数年前の古いルーターを新居に持ち込むと、処理能力がボトルネックになってしまうことがあります。

 

通信速度を気にされる方は、新築を機に最新規格に対応した高性能なルーターへの買い替えを検討しましょう。

 

4-2. 将来を見据えた空配管(CD管)の準備

将来を見据えた空配管(CD管)の準備

 

有線LANのケーブルにも規格があり、現在はCat6Aという規格を採用するのが一般的です。

 

しかし通信技術は進化しており、将来はさらに新しい規格が標準になることも考えられます。

 

将来のケーブル引き直しに備えて、壁の中に空配管を通しておくことをおすすめします。

 

各部屋へ向けてCD管という空の管を通しておけば、将来壁を壊す必要がなく、新しいケーブルへ簡単に入れ替えやすくなります。

 

4-3. メッシュWi-Fiで家中の電波を網羅する

メッシュWi-Fiで家中の電波を網羅する

 

1台のルーターでは電波が届かない部屋がある場合の対策として、「メッシュWi-Fi」の導入を検討してみるとよいでしょう。

 

複数の専用ルーターを配置し、網目のように電波を張り巡らせる仕組みで、Wi-FiのIDを一本化できます。

 

通常、ルーターが複数あれば、それぞれが電波を発しますが、メッシュWi-Fiは親機のWi-Fiに統一されるため、設定や接続も簡単です。

 

さらに、最適な電波に自動で切り替わるため、大きな家や2階建ての住宅でも、隅々まで快適なネット環境を実現できます。

 

※メッシュWi-Fi対応の親機・子機を購入する必要あり(同一メーカーで揃えることをおすすめ)

 

5. まとめ


まとめ

 

1台のルーターでは電波が届かない部屋がある場合の対策として、「メッシュWi-Fi」の導入を検討してみるとよいでしょう。

 

複数の専用ルーターを配置し、網目のように電波を張り巡らせる仕組みで、Wi-FiのIDを一本化できます。

 

通常、ルーターが複数あれば、それぞれが電波を発しますが、メッシュWi-Fiは親機のWi-Fiに統一されるため、設定や接続も簡単です。

 

さらに、最適な電波に自動で切り替わるため、大きな家や2階建ての住宅でも、隅々まで快適なネット環境を実現できます。

 

※メッシュWi-Fi対応の親機・子機を購入する必要あり(同一メーカーで揃えることをおすすめ)