【初めての家づくり】失敗しないために抑えておくべき住宅ローンの基本!
初めて利用される方が多い住宅ローン、分からないことが多いですよね。新築の際に後悔しないよう、抑えておくべきポイントを解説。変動金利と固定金利の違いやメリット・デメリット、そして住宅ローンの流れやオトクな制度などの概要が一気に理解できます。
新築を検討される方で、ほとんどの方が利用される住宅ローン。
どんな新築にするにしても、” 先立つもの ” としての資金調達は多くの方にとって共通の要素です。
後悔しないために、今回は住宅ローンの基本的なポイントを解説します。
それでは、まず今回の要点からです。
・銀行の住宅ローンでは変動金利を選ぶ方が多く、その理由は総返済額が低くなる可能性があるため ・「団体信用生命保険」は一般銀行の住宅ローンでは必須ですが、フラット35など必須でないプランも存在する ・住宅ローンは土地を含めて全体費用が分かった段階で事前申し込みを行い、最終金額が固まった時点で本申込みを行う ・住宅ローン控除などオトクな制度も利用できるため、住宅ローンを組むこと自体を「借金」と捉えて必要以上に重荷に感じなくてもよい |
1.住宅ローンの基本4つ
住宅ローンで抑えておくべき4つのポイントを紹介します。
1-1.公的・民間の違い
一般的には、民間の銀行・信用金庫による住宅ローンを活用する方が多いです。
その理由は、プランの豊富さや金利の低さなどが挙げられます。
しかし、公的な融資(財形住宅融資・自治体融資・共済)というものも存在しています。
特に公務員の方であれば「共済」と言って、給料と紐づいて自治体から住宅ローンを借りる・積み立てる制度があります。
その他、愛知ではトヨタ系の大手の会社に勤務していれば、社内融資といった制度を利用して融資を受けることもできます。
※財形住宅融資:財形貯蓄制度をすでに利用している人の中でも、一定の要件を満たした人だけが利用できる住宅金融支援機構の融資制度
※自治体融資:都道府県や市町村が申込窓口となる住宅ローン
1-2.変動金利と固定金利
出典:SBSマイホームセンター
2つ目は、よく悩むポイントである変動金利 or 固定金利の視点です。
文字通り金利が一定期間、固定なのか変動なのか?が大きな違いですが、それぞれのメリット・デメリットを確認していきましょう。
固定金利の中でも、金利が固定される期間を選ぶことができます。
「全期間固定型」と「期間選択型」の2パターンがあり、金利は全期間固定型が一番高いです。
出典:イオン銀行
これらのメリット・デメリットを踏まえて、最終的に多く選ばれている金利プランは「変動金利」となっています。
やはり、みなさん金利の安さに魅力を感じて変動金利を選ぶ方が多い結果と言えます。
1-3.元利均等と元金均等
出典:ARUHI
返済を行うにあたって、利息をどのように返していくか?を選ぶことができます。
「元利均等返済」は毎月の返済額を固定するパターンで、返済直後は利息の割合が多くなっており、返済が進むにつれて利息の割合が減っていきます。
一方、「元金均等返済」は元々の元金は一定で、利息が徐々に減っていくプランとなっており、返済直後の支払い額が一番高くなります。
一般的には毎月の返済額が一定になっている「元利均等返済」を選ぶ方が多いです。
1-4.団体信用生命保険とは
住宅ローンを組む場合、銀行では団体信用生命保険という「生命保険」に加入します。
これは、住宅ローンを組んだ方に万が一の事があった場合に、住宅ローンが生命保険で完済される制度です。
この団体信用生命保険は、生命保険のため健康であることが加入の条件になっており、健康状態によっては団体信用生命保険に加入できず、住宅ローンが組めない、ということも想定されます。
しかし、団体信用生命保険に入れない = 新築が無理、というわけではなく、団体信用生命保険が任意になっているプランもあります。
それがフラット35という制度です。
◆フラット35とは
出典:住宅金融支援機構
フラット35とは、35年間固定金利になっていることから呼ばれているプランのことです。
しかし最大の特徴は、運用している機関が住宅金融支援機構という公的な機関であることです。
窓口としては民間の銀行・信用金庫でも取扱をしていますが、実質の運用は住宅金融支援機構が行っています。
公的な機関であるがゆえに、このように健康状態に不安がある方や、転職したばかりの方などの受け皿としても活躍します。
2.住宅ローンの申込みと流れ
住宅ローンっていつ申し込むの?また、いつのタイミングで何をするのか?
全体スケジュールを確認していきましょう。
出典引用:SBIマネープラザ株式会社
1:住宅会社で見積などを作成、ご自身が申し込む住宅ローンの概算を確認します。
同時に、注文住宅であれば土地の決定も概ねこの段階で行います。
2:最初の手続きとしては、銀行などに「事前審査」を申し込みます。
おおよその年収や勤務状況などで、合否が届きます。
早ければ1日〜、遅くとも数日(営業日)で結果が届きます。
3:事前審査が通過した段階で、注文住宅であれば土地の購入を決定します。
請負契約、分譲住宅であれば売買契約を締結することが一般的です。
4:注文住宅であれば、残りの詳細を詰めて金額を最終決定します
5:本申込、本審査の承認を経て、融資が実行されます。
注文住宅でも土地がある場合、建て替えの場合、そして分譲住宅を購入する場合などでもタイミングや手続きが異なってきます。
和光地所では、みなさんの状況に合わせた全体スケジュールなどもご提示していますので、ご安心ください。
3.オトクな制度を利用しよう
出典:国土交通省
住宅ローンを組むと、住宅ローン控除という制度を利用できます。
住宅ローン控除とは簡単に言えば、毎年の住宅ローンの残高に応じて所得税や住民税が還付される制度です。
1年目は確定申告をする必要がありますが、2年目以降はお勤めの会社で行う年末調整で手続きが可能です。
個人事業主などは、毎年確定申告による申告が必要ですが、所得税(場合により住民税も)が還付される制度の為、利用しましょう。
また、子育て世帯または若年夫婦世帯では「こどもエコすまい補助金」も利用できますので、「住宅ローン = 借金」というイメージとは裏腹にオトクな制度もありますので、必要以上に住宅ローンを組むことを重荷に感じなくてもよいでしょう。
なお、和光地所では標準仕様の注文住宅で「省エネ基準適合住宅」に該当するため、住宅ローン残高に対して、0.7%の控除が可能です。(令和5年入居:4,000万円 / 令和6・7年入居:3,000万円)
現時点では令和7年12月31日までの制度となっており、控除適用期間は13年間となっています。
4.まとめ
和光地所では建築に関する相談だけでなく、住宅ローンのご相談も承っております。
新築を検討する際には、住宅の仕様選びだけでなく支払いに関する不安も大きいですが、将来的なライフプランから、適切なローンの金額や保険のアドバイスなども可能です。
和光地所では、ファイナンシャルプランナーもいますので、ライフプラン設計からぜひお気軽にご相談ください。