【現場レポート】ベランダの防水処理で雨仕舞いもバッチリ!

2021/09/05(日) 現場レポート

どうも!WAKOの安田です!

最近は雨ばかりで現場も大変です・・・

木造住宅というのは、マンションやビルなどの大規模な建物で採用される「鉄筋コンクリート造」や「鉄骨造」といった構造体と比べて、外部からの影響を受けやすいです。

その中でも特に注意しなければならないのが、なんですね。
昔から木造住宅を造る時には、雨をいかに宅内に入れないようにするかという「雨仕舞い(あまじまい)」が重要となります。

今回、その雨仕舞いの一部として、ベランダ部分の防水処理について見ていきましょう!
(ベランダ防水屋さんにもご協力して頂きました。ありがとうございます!)

 

 

弊社では、防水として「FRP防水」という処理方法を取っています。

FRP防水というのは、木で組んだ床の上に液状の樹脂とガラスマットと呼ばれる補強材を塗り重ねる防水方法です。防水同士で継目(つぎめ)もなく、強度も十分に高い万能防水です!
バスタブから車のボディまで、様々な部分で使われている優れものです。

では作業風景を見ていきましょう!

まずこちらは、ガラスマットがしっかりと定着し硬化するように、硬化剤の入った防水用の専用樹脂を塗っています。
実は、この作業の前にプライマーという下塗りを行っています。(写真が無くてすみません・・・)

 

次にガラスマットを貼っていきます。

上の画像が、ガラスマット補強材です。中々この状態のものを見ることはないと思います。お見納めを!

そして、ガラスマットを樹脂とともに塗り重ねていきます。

このようにしてベランダを補強していきます!
とてもキレイな仕上がりですね~!

この作業を強度が十分に出るように、2回行っていきます。この層を「FRP層」といいます。多くの人が下の画像をFRP層だと思っていますが、実は上の状態のことだったんですね~!

 

最後に、トップコート(仕上げ材)を塗って終了です。

トップコートを塗ることで、下のFRP層を紫外線から守ってくれます。ちなみにトップコートを塗った後はザラザラしているのですが、これは雨に濡れて滑らないように珪砂(けいしゃ)という砂を入れているからなんですね~

 

以上でFRP防水の施工が終了しましたー!!
意外と色々な工程が詰まっていましたね!住宅の雨仕舞いは、このようにして色々な工程を経て納まっています。

次回は、このFRP防水の施工チェックについて見ていきたいと思います!
ではまたお会いしましょう!有難うございました!

 

【おまけコーナー】

ベランダ防水屋さんの施工の歴史を、数々の道具たちが物語っています。
これがプロの道具たち!

次回もお楽しみに!

 

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