【現場レポート】ベランダ防水の施工チェックで気を付ける事とは?

2021/09/05(日) 現場レポート

どうも!WAKOの安田です!

前回の「ベランダ防水の雨仕舞い編」はどうでしたか?外部の環境から住宅を守ってくれるFRP防水に愛着が湧きませんか!?

そんなFRP防水ですが、当然施工の上で守るべきルールがあります。そのルールに沿って施工されているかを、我々が施工の前段階からチェックしています。
では何に注意して確認しているのか見ていきましょう!

 

まずはこちらの写真、メジャーを当てていますが・・・

ベランダ防水チェック1

 これは、ベランダ部分の腰壁やその他の部分の、FRP防水層の立ち上がりがどれくらい確保されているかを確認しています。

この立ち上がりは、床面から250mm以上確保されていなければなりません。弊社チェックでは、この立上り部分を少なくとも300mm以上に下地を組んでもらうように職人さんにお願いしています。
画像では400mmほど確保しているので十分安心ですね~

 

続いてこちらが、サッシ(窓)を取り付ける部分の立ち上がりです。

ベランダ防水チェック2

サッシ下の必要な立上り高さは、床面から120mm以上となります。
こちらも160mmほどとラクラクにクリアですね~

サッシ下のFRP防水層は、立ち上がり部分だけでなく、サッシを取り付ける「窓台」部分にも延ばす必要があります。
その施工もしっかりと行われているか確認をします!

 

ここでFRP防水層の立ち上がり高さについて、注意があります・・・!
ベランダの床は、降り込んだ雨を効率よく流すために、1/50以上の勾配が付くようにしています。

下の図のように勾配を付けると、勾配の頂点側、水上(みずかみ)側と雨の流れる先、水下(みずしも)側で、立ち上り部分の高さが異なってしまいます。
そこでこの水上側の立ち上り高さがしっかりと300mm以上確保できているかを見ています。
もちろん、サッシ下の立ち上がり高さも同様ですね~

意外とここをスルーされてしまうので、我々はしっかり事前に木下地の高さを職人さんにお伝えして施工して頂いています!
今回も問題なさそうですね~!

 

いかがでしたか?
ベランダ防水一つ取っても、施工には細心の注意を払って施工して頂いて、我々もしっかりチェックしています。
木造住宅の永遠の天敵である「雨」とどう向き合っていくのか、住宅業界は日々研鑽を怠っておりません!

夏もじきに過ぎて秋に突入しようとしています。皆さんも我々現場の人間も、季節の変わり目には注十分に注意していきたいですね!

ではまた次回をお楽しみに!!
ありがとうございました~!

 

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